全曲試聴: https://open.spotify.com/playlist/6nDSNYgs7euQeFx4Cr733l
テーマ曲:Sweet Vibes (Remix) / Vibes Alive, Jeff Lorber (Swingding Records, single) 4:02
1) ⑥Tribute to Brazil / Carl Winther (from『A Tribute To Jens Winther』AMM Records AMM99) 6:04
■Anders Malta, Erik Kimestad (tp) Carl Winther (p) Richard Andersson (b) Anders Mogensen (ds) © 2025
カール・ウィンター(1984~)が、デンマーク・ジャズ史にその名を刻むトランペッターで実父のイェンス(1960~2011)に捧げた新作。イェンスが好んだ音楽スタイルを取り入れた楽曲を揃えたのが特徴。敢えて2トランペットにしたのは、偉大な父に対する敬意の表れだろう。イェンスはアーニー・ウィルキンス・オールモスト・ビッグバンドの在籍歴があり、そのウィルキンスに影響を受けて、昨年自身のAlmost Big Band 名義作を発表したのがアンダーシュ・マルタで、同作にはカールが参加、という繋がりがある。⑥は3本の矢、ならぬ2管のテーマで始まるサンバで、先発のソロを務めるピアノが聴きもの。

2) ⑤Too Early to Say Goodnight / David Gordon Trio (from『In C』Mister Sam Records SAMCD006S) 8:24
■David Gordon (p, ⑥: melodica) Oli Hayhurst (b) Tom Hooper (ds) 2024.6.18, London
英国のゴードンは98年にトリオ・デビュー作を発表し、メンバーが交代しながら活動を継続。この8枚目は初のライヴ作で、新旧の自作レパートリーを中心に、アストル・ピアソラやガブリエル・フォーレ曲を含む全9曲を、「ハ調」で演奏したのがアルバム・コンセプト。オリジナル曲⑤は、聴けば「ヴェリー・アーリー」を参照したことが曲名からも納得できる、ビル・エヴァンスへのオマージュで、ゴードンも絶好調だ。

3) ②No.2 / Nicole Glover (from『Memories, Dreams, Reflections』Savant Records SCD 2225) 5:25
■Nicole Glover (ts) Tyrone Allen II (b) Kayvon Gordon (ds) Lester St. Louis (①⑧:cello) 2024.12.17, NJ
リニー・ロスネスがリーダーの女性ユニット“アルティメス”や、クリスチャン・マクブライド率いる“ウルサ・メジャー”で注目度を高めるグローヴァーの、2024年発表作『Play』と同じトリオによる新作。前作は4曲にヴィブラフォンが加わったのに対して、今回は2曲にチェリストを起用。ビバップからフリーまでの曲調をカバーする幅広い音楽性とスキルを印象付けており、②はテナー・トリオならではのハードボイルドなアプローチが頼もしい。
●Nicole Glover Trio (Live in NYC) | Jazz at One at St. Paul’s Chapel:

4) ①Strir / Liv Andrea Hauge Trio (from『Døgnville』Hubro HUBROCD2670) 5:08
■Liv Andrea Hauge (p) Georgia Wartel Collins (b) August Glännestrand (ds) 2025.4, Oslo
2022年に結成したノルウェー産トリオの第3弾。全7曲はすべてリヴ・アンドレア・ハウゲの作曲で、半数は高熱のため夢の中のような状態で、残りは2024年秋の欧州ツアーの前に生まれた。トリオの自発性と集団即興演奏を可能にするために、一部屋のスタジオで収録。「闘争」を意味する曲名の①は、シンプルなメロディをモチーフに、自身のトレードマークでもある“弾きながら歌う”スタイルで綴ったオープニング・ナンバー。
●EJN Zenith Award 2024: Liv Andrea Hauge Trio:

5) ②Telemark Twist / Gard Nilssen Acoustic Unity (from『Great Intentions』Action Jazz ACJZ011) 6:46
■Kjetil Møster (ts,bs,per) Signe Emmeluth (as,fl,per) André Roligheten (ts,bs,ss,b-cl,fl,per) Petter Eldh (b,per) Gard Nilssen (ds,per) Jonas Alaska (⑨:vo,g) 2024.12.16-18, Giske, Norway
2015年にアルバム・デビューしたローリヘッテン+エルドとのトリオは、2022年のECM作『Elastic Wave』を経て、ライヴでの共演歴があった2人を加えた3管クインテットでレコーディング。3管のアドバンテージは、各人が複数楽器の使い手であることに加えて、ムスタとエメルスが楽曲提供している点でも勢力増強の図。全9曲のうち、ニルセンとローリヘッテンの共作②は、祝祭空間的なメロディとバンドの推進力がエネルギーを発散するアップ・ナンバー。

6) ④Trane / NYO Jazz (from『Live in Johannesburg』Carnegie Hall) 6:31
■NYO Jazz [Sean Jones (tp,artistic director,bandleader) Alex Hong, Theodore Peebles, Lucas Rivero, Preston Rupert, Skylar Tang (tp) Jordan Klein, Priyanka Magavi, Bishesh Paudel (tb) Ava Siu (btb) Miriam Goroff-Behel, Isaac Hanson (as) Gustavo Cruz, Paloma Ximena (ts) Ethan Kasparian Weisman (bs) Carter Bryan, Jasper Zimmerman (p) Vincent Maclauchlan, Miles Oppinger (g) Ruby Farmer, Rayah Thomas (b) Ethan Oliver, Benjamin Schwartz (ds)] Alicia Olatuja (⑨~⑫:vo) Romy Brauteseth (②⑦:b) Linda Sikhakhane (②⑦:ts) 2024.7.26-28, Johannesburg, South Africa
ショーン・ジョーンズが音楽監督を務める16~19歳のユース・ビッグバンドが、初めて訪れた南アフリカ・ツアーの記録。⑧「シャイニー・ストッキングス」に代表される、70年代のカウント・ベイシー楽団を吸収した基礎体力を完備。全13曲にあって、ラキーシャ・ベンジャミン作曲のジョン・コルトレーン・トリビュート曲④は、楽団の意欲的な姿勢が全開になるアップ・ナンバー。
●NYO Jazz Performs Sibusiso Mash Mashiloane’s “ISIGQI” SUITE | Carnegie Hall+:














