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テーマ曲:⑤Easy Moves / Les Sabler (from『Tranquility』New Vista Records) 4:03
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1) ⑧Preaching To The Choir / Vincent Herring (from『Preaching To The Choir』Smoke Sessions SSR-2101) 5:02
■Vincent Herring(as) Cyrus Chestnut(p) Yasushi Nakamura(b) Johnathan Blake(ds) 2020.7.31, 8.1, 11.20,21, NYC
COVID-19に感染し、関節痛に耐えながら完成させた8年ぶりのワン・ホーン・カルテット作。エリントン、ウェス、ジョー・ヘン、シダーといったジャズマンの楽曲を厚めにして、ライオネル・リッチーやスティーヴィー・ワンダーも選曲した全10曲。ハーリングの自作曲⑧はハードバップ&ジャズ・ロック調で、ポジティヴなメッセージを投影。
2) ⑤Tone Poem / Charles Lloyd & The Marvels / Tone Poem (Blue Note 00602435263410) 9:02
■Charles Lloyd(ts,a-fl) Bill Frisell(g) Greg Leisz(steel-g) Reuben Rogers(b) Eric Harland(ds) (c) 2021
2016年にアルバム・デビューしたマーヴェルス名義の第3弾。オーネットの2曲で始まり、モンク、ガボール・ザボ曲等が点在する全9曲。ツイン・ギターのピアノレス・クインテットは、フリゼールの存在以上に浮遊感を表出。ロイドの自作曲⑤は冒頭のテナー&ドラム・デュオからバンド合奏に進み、既視感のあるエンディングに至る。
3) ⑧Uneasy / Vijay Iyer (from『Uneasy』ECM 2692) 9:11
■Vijay Iyer(p) Linda May Han Oh(b) Tyshawn Sorey(ds) 2019.12, NY
アイヤーが20年近い共演関係にあるソーリー、および近年のパートナーであるオーと、2019年の1年間を通じた活動の集大成として年末に収録したトリオのお目見え作。音楽を手掛けた2011年のダンス・プロジェクトの名前を冠した本作は、過去20年超の自作曲を中心に構成。タイトル曲⑧は全員の躍動的な一体感が素晴らしい。
4) ⑥Medley: P.A. Duo/Fela/Ultimate Tears / Alex Riel & Stefan Pasborg (from『Universe Live』Stunt STUCD21012) 5:51
■Alex Riel, Stefan Pasborg(ds,per) Palle Mikkelborg(tp) Niclas Knudsen(g) Jeppe Tuxen, Dan Hemmer(org) Thomas Vang(el-b) Marilyn Mazur, Birgit Løkke(per) Dawda Jobarteh(kora) Annisette(⑤:vo) 2009-2019
60年代以降のデンマーク・ジャズ界を支えてきたリールと、74年生まれのパスボーは、長年の師弟関係にあり、2013年には双頭作『Drumfaces』をリリース。両者の第2弾は様々なゲストを迎えた5つのライヴ音源から選曲。⑥はミッケルボルグが活躍し、このユニットの進取な音楽性を証明。
5) ⑧Lebenslauf / HITRA (from『Transparence』AMP Music & Records AT085) 5:26
■Hilmar Jensson(g) Alessandro Sgobbio(p) Jo Berger Myhre(b) Øyvind Skarbø (ds) 2017.10, Norway
オスロのノルウェー音楽院が結成のきっかけとなった多国籍カルテットのデビュー作。作曲とプロデューサーを兼務するイタリア出身のスゴッビオが実質的な中心人物。アコースティック&エレクトリックのエクスペリメンタルな楽曲が進む中、最終曲⑧はバンドが緊張感を持ちながら終着地へと向かい、穏やかに落着する様子が描かれている。
6) ⑦Manta Rays / Jennifer Wharton’s Bonegasm (from『Not A Novelty』Sunnyside SSC1612) 9:51
■Jennifer Wharton(btb) Alan Ferber, John Fedchock, Nate Mayland(tb) Michael Eckroth(p,syn) Evan Gregor(b) Don Peretz(ds) Samuel Torres(①⑧:per) Kurt Elling(⑩:vo) (c) 2021
ダーシー・ジェームス・アーギュ、ジョン・フェチョック等ビッグ・バンドの経験が豊富なウォートンの、2年ぶりのリーダー第2弾。前作と同じ贅沢なメンバーとの4トロンボーンで、この編成ならではのアンサンブルの魅力を表現。⑦は3対1のフロントが描くコントラストが印象的なテーマで始まり、バストロンボーンに抱く矜持が伝わる。