1996年創業の仏Cristal Recordsは、このほど日本での本格的な輸入盤の流通が決定した。これは三重県のALBORE JAZZが直接の輸入卸を手掛けるもの。輸入盤ウォッチャーの間では、Critalが質の高い作品を制作してきたことは知られていて、カタログが購入しやすくなる環境は歓迎できる。
ALBORE社によれば、国内盤制作の契約をしているアイテムと、フランス国外の販売権を所有していないタイトルは、国内流通に含まれないとのことだ。
2月25日には第1回流通作として、2013年以降のカタログから10タイトルがセレクトされた。
- イスラエル出身のシャウリ・エイナヴ(ts)の3管によるリーダー第3作『A Truth About Me』
- パリ出身のニコラ・フォルメル(tp)がミシェル・ポルタル(ss,b-cl)、デイヴ・リーブマン(ts,ss,fl)、ダニエル・ユメール(ds)を迎えたライヴ『Sphere』
- ギラッド・ヘクセルマン(g)、グレゴリー・ハッチンソン(ds)参加のオリヴィエ・ユトマン(p)・クインテットに、イタリアのアリーチェ・リチャルディ(vo)が加わった『Is It Real?』
- ミシェル・ヘンドリックス(vo)がデヴィッド“ファットヘッド”ニューマン(ts)、トミー・フラナガン(p)・トリオら豪華メンバーと共演したエラ・フィッツジェラルド追悼作『A Little Bit Of Ella (Now And Then)』
- セバスティアン・テキシェ(as,cl)のオルガン・カルテット作『Dreamers』
- 独ACTに2枚のリーダー作があるセリーヌ・ボナシナ(bs,ss)のカルテット作『Crystal Rain』
- 男女ヴォーカリストをフィーチャーして民族音楽の要素を取り入れたニコ・モレッリ(p)の『Unfolkettable』
- 70年フランス生まれのアラン・ファンケノヴ(tp)率いるウリ・ケイン(p)らとのカルテット作『Point Of Views』
- ドミ・エモリンとマルセル・ロフラーのアコーディオン奏者による共同名義作『Domi Emorine / Marcel Loeffler』
- 2003年結成の変則クインテット、アルマンダフ・プロジェクトによる『Tides』のラインアップ
- また3月25日の第2回発売分として、Cristalの最新作であるコラ・ジャズ・トリオの『Part IV』が登場。セネガル出身のオリジナル・メンバーであるアブドゥライ・ジャバテ(p)とムサ・シソコ(per)に、マリ出身のシェリフ・ソウマノ(kora)が新たに加わって、ベース、バラフォン、ギター等がゲストで参加している。人気ピアニストのエリック・レニーニが監修者を務めているのも見逃せない。今後のラインアップも要注目である。