台湾出身でニューヨーク在住の女性ピアニスト、ルォー・ユー・チェン(Jo-Yu Chen 陳若玗)が、通算4枚目となるリーダー作の録音を終えた。メンバーは2009年発表のデビュー作『Obsession』(自主制作)以来のレギュラー・メンバーであるクリストファー・トルディーニ(b)、トミー・クレイン(ds)とのトリオで、ゲストにマーク・ターナー(ts)が参加。チェンが敬愛するピアニストのアーロン・パークスがチェンとの共同プロデューサーを務め、NYシアー・サウンドで録音された。2019年春にSony Music(前作と同じOkehレーベルと思われる)からリリース予定である。
チェンは台湾で生まれ、5歳から正式にピアノを習い始め、クラシック音楽に深く傾倒。16歳でNYに移住し、オーボエ専攻でジュリアード音楽院に入学。NYの生活環境を通じてジャズの魅力を知り、クラシックからジャズへの進出を決意したと、自身のホームページで公表。さらにニュースクールに進学して、2年間の在学中にサム・ヤエル、ジェイソン・モラン、ケヴィン・ヘイズに師事。前述のデビュー作『Obsession』は2011年にSony Music Entertainment Taiwanから再登場し、同年にトリオ第2作『Incomplete Soul』(SME Taiwan)をリリース。2014年の第3弾『Stranger』はSMEのOkehレーベルへと格上げされ、トリオにカート・ローゼンウィンケル(g)がゲスト参加し、クラシック音楽を土台とする独自の音楽性を発揮した。現在スタインウェイ・アーティスト。
最新作の音源は未公開だが、現代テナーサックスのトレンド・リーダーの一人であるマーク・ターナーとの初コラボレーションだけに、期待が高まる。今後の情報は随時、Instagramにアップされるとのことだ。
【Jo-Yu Chen】
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