●全曲試聴： https://open.spotify.com/playlist/5w0DVlgvUkuBHyK9dXhvb6
テーマ曲：①Bring It On (Radio Edit) / Mattias Roos (from『It Goes On And On』Skytown Records STR014)
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1) ③Split Kick / Allison Neale (from『Quietly There』Ubuntu Music UBU0062CD) 5:34
■Allison Neale(as) Peter Bernstein(g) Dave Green(b) Steve Brown(ds) (c)2020
米シアトル生まれのニールは2004年にアルバム・デビューし、現在は英国のジャズ・シーンで活躍中。50年代の西海岸ジャズに影響を受けた、近頃では珍しいタイプで、本作では60年代のポール・デスモンド～ジム・ホールのサウンド・イメージを踏襲。③はスタ ン・ゲッツとの所縁も認められるホレス・シルヴァーのナンバー。
2) ⑧Purple Gazelle / Stewy Von Wattenwyl (from『In The Giants Garden』Brambus 2020042) 6:02
■Stewy Von Wattenwyl(p) Giorgos Antoniou(b) Kevin Chesham(ds) (c) 2020
スイスの主流派を代表するピアニストで、日本でも人気が高いワッテンウィル。サックス、ヴォーカル、ギター入りの作品が続いていた中、これは待望のトリオ作。エヴァンス、モンク、ハンコック、キースらピアニストの楽曲集にあって、デューク・エリントンの⑧はベースとドラムもフィーチャーしたカリプソ調が楽しい。
3) ⑥Liquid Fluid / Dominik Wania (from『Lonely Shadows』ECM 2686) 4:29
■Dominik Wania(p) 2019.11, Lugano
マチェイ・オバラ4のポーランド人ピアニストがECMからリリースした個人名義作は、レーベルのお家芸の恩恵を受けた格好であり、ソロを選んだのは挑戦的。自作全11曲はクラシックの土台と美的センスを感じさせ、穏やかさと力強さが共存。⑥は曲名通り、流麗なメロディ・ラインが、迷いのない即興演奏へと発展する。
4) ③SulaMadiana / Mino Cinelu – Nils Petter Molvaer (from『SulaMadiana』Modern Recordings 538628912) 4:17
■Mino Cinelu(per,vo) Nils Petter Molvaer(tp) © 2020
キャリアと国境を越えて出会った2人の接着剤は、マイルスだったのかもしれない。両者の出身地をアルバム名に冠した本作は、今年逝去したトニー・アレン、ジミー・コブらを追悼。マヌ・ディバンゴに捧げた③は、モルヴェルがシネルの土俵に寄った印象があるのと同時に、新境地としても興味をひく。
5) ③Old Harriot Hat / Martin Küchen & Landæus Trio (from『Mind The Gap Of Silence』Clean Feed Records CF552CD) 4:44
■Martin Küchen(ss,as,ts) Mathias Landæus(p,analog delay) Johnny Åman(b) Cornelia Nilsson(ds) 2019.3.14, Malmo
90年代からスウェーデンのフリー・ジャズ・シーンで活動してきたクーヘンが、全6曲のオリジナルを用意して2014年共演作の実績があるトリオと再会。欧州ピアノ好きにはお馴染みのランデウスの、トリオ作とは違う一面が表れているのもポイントで、③はリズミカルなプレイが聴きもの。
6) ④Good Old Days / Orchestre National De Jazz (from『Dancing In Your Head(s)』ONJ Records 474444) 7:39
■Jean-Michel Couchet(as,ss) Anna-Lena Schnabel(as,fl) Julien Soro(ts) Fabien Debellefontaine(ts,fl) Morgane Carnet(bs) Fabien Norbert, Susana Santos Silva(tp) Mathilde Fevre(cor) Daniel Zimmermann(tb) Judith Wekstein(btb) Bruno Ruder(el-p) Pierre Durand(g) Frederic Maurin(g,artistic direction) Sylvain Daniel(el-b) Rafael Koerner(ds) Fred Pallem(orchestration) 2019.6.7, Berlin
86年発足の国立楽団ONJは定期的に音楽監督が交代しながら、継続的にアルバムを制作。本作は《Festival Jazzdor Strasbourg-Berlin》でのライヴで、タイトル曲を始めとするオーネット・コールマンのソングブック。『The Empty Foxhole』からの④は「モブ・ジョブ」「ストリート・ウーマン」と合体させ、大編成サウンドがダイナミックに動く。
