全曲試聴: https://open.spotify.com/playlist/2UG5jl462m9ADuC9mMoToi
●テーマ曲:One Of A Kind / Embassy (B-Hive Records, single) 4:18
1) ①Slings And Arrows / Håkan Broström (from『May Night』TengTones) 8:39
■Håkan Broström (as,ss) Joey Calderazzo (p) Martin Sjöstedt (b) Karl-Henrik Ousbäck (ds) © 2025
91年リリースの初リーダー作『Dark Light』を新譜で購入して以来ウォッチしてきたスウェーデンのブロストロム(1955~)。節目の年に登場した本作は、ストックホルム“ファッシング”でのライヴで、オリジナルを中心とした全7曲のセットリストは、カルデラッツォの好演を得て熱演の連続。その発火点である①は、ライヴならではのエネルギーがクラブ内に充満する様子が伝わってくるトラック。

2) ①Praises / Jimmy Greene (from『As We Are Now』Greene Music Works GRMW12) 5:58
■Jimmy Greene (①④~⑧:ts, ②③:ss, ①⑧:per) Aaron Goldberg (p, ④:el-p) Shedrick Mitchell (①⑤:org) Mike Moreno (③⑤⑥⑧:g) Dezron Douglas (b) Jonathan Barber (ds) Rogerio Boccato (②⑤⑥:per) Gabriel Globus-Hoenich (⑧:congas) Javier Colon (②:vo) 2024.2.26-27, NY
5年ぶりの新作は、自主レーベルGreene Music Worksからの第1弾。無差別殺人事件によって愛娘を失ってから12年、その間に沸き上がった様々な感情を作曲に反映した8編の組曲的なプログラム。カルテットを基本にギター、パーカッション、ヴォーカルも加えて、変化を付けた音作りが特徴。中でも①はピアノのゴールドバーグとオルガンのミッチェルを起用した豪華版で、曲調が変化する構成も意欲的だ。

3) ⑦Souffle #9 / Naïssam Jalal (from『Souffles』Les Couleurs Du Son CDS 238933CD) 4:35
■Naïssam Jalal (fl,vo) Thomas de Pourquery (①:as) Yom (②:cl) Sylvain Rifflet (③:ts) Louis Sclavis (④:bs) Irving Acao (⑤:ss) Robinson Khoury (⑥:tb) Emile Parisien (⑦:ss) Archie Shepp (⑧:ts,vo) ①②③⑧: 2021.11, ④: 2024.12, ⑤⑥⑦: 2025.1, Montreuil, France
フランス在住シリア系のナイサム・ジャラルは、自己のルーツを基盤とする幅広い音楽性の持ち主で近年、ヨーロッパでの評価が上昇中。『呼吸』を意味する本作は8名の管楽器奏者を招いたデュオ集で、シェップ、スクラヴィスらの人選に加えて、各パートナーをイメージした作風もポイント。パリジャンとの⑦は、フルートとソプラノサックスが共鳴によって相性の良さを表明する。
●エミール・パリジャンのPJインタヴュー記事:
●Naïssam Jalal – Full Concert ‘Souffles’:

4) ④A Promise / Tingvall Trio (from『Pax』Skip Records SKP 9217-2) 4:43
■Martin Tingvall (p) Omar Rodriguez Calvo (b) Jürgen Spiegel (ds,per) 2025.5.5-7, Udine, Italy
2006年アルバム・デビューのスウェーデン+ドイツ+キューバの国際トリオは、第4作から名匠ステファノ・アメリオがエンジニアを担当しており、その美旋律嗜好の音楽性と合わせて日本での人気も高い。2年ぶりの10枚目は、ティングヴァル作の母国の地名を冠した「イースタッド・フォークソング」等、全12曲を収録。④はピアノのカデンツァを含めて、トリオがバラード・アーティストリーを発揮。
●Tingvall Trio – PAX (official video):

5) ①Commencement / Ville Lähteenmäki Trio (from『Second Sight』RR Gems Records RRGEMS19) 9:34
■Ville Lähteenmäki (b-cl,fl) Nicolas Leirtrø (b) Trym Saugstad Karlsen (ds,per) © 2025
オスロ在住のフィンランド系バスクラ奏者が2022年に結成したトリオの第2弾。60年代の米フリー・ジャズに影響を受けた音楽性は、そもそも2000~2010年代のノルウェーではワン・ホーン・トリオを含めて顕著であり、その意味でバスクラがリーダーである点が面白い。①は主楽器をテナーサックス的な音色で吹奏して個性を発揮するレーティーンマキに、北欧の新タイプを聴く。

6) ①Road Song / Chicago Jazz Orchestra featuring Bobby Broom (from『More Amor – A Tribute to Wes Montgomery』Chicago Jazz Orchestra CJO25200232) 5:55
■Bobby Broom (g) Jeff Lindberg (cond) Chicago Jazz Orchestra © 2025
78年設立のシカゴ・ジャズ・オーケストラはハービー・ハンコック、ジョシュア・レッドマンら、数多くの著名人と共演してきた、同地で最も長い歴史を誇るプロ・ジャズ楽団。私と同世代のブルームは81年のGRPデビュー作からウォッチしており、90年代にジャズ・コンボ作にシフトしてからこの大編成作に至ったのが感慨深い。全10曲にあって、ウェスの遺作のタイトル・ナンバーである①は、原曲同様に大編成で制作した点で価値が高まった。
●”Four On Six,” Chicago Jazz Orchestra featuring Bobby Broom:














