1967年に第1回が開催されたスイスのジャズ祭。当初は地元のミュージシャンが中心の3日間開催という小規模でスタートした。第2回の68年のステージからは、同祭初のライヴ盤となる『モントルー・ジャズ・フェスティバルのビル・エヴァンス』が生まれて、世界的な認識が高まり、70年には『モントルーII』が制作された。
70年代以降はジャズばかりでなく、ロックやワールド・ミュージックにも出演者を拡大。その後創設された北米最大級の《モントリオール・ジャズ祭》や《東京JAZZ》のプログラム編成のロール・モデルとなった。
枚挙に暇がない名場面にあって、マイルス・デイヴィスが他界2ヵ月前の91年にクインシー・ジョーンズとコラボレーションしたステージは、ジャズ史に刻まれた。
フェスティバルの成長に貢献したクインシーは、現在若手ミュージシャンのコンペティションに尽力して才人を輩出。本祭の顔としても活躍した創立者のクロード・ノブスが2013年に不慮の事故で急逝するも、ヨーロッパの代表的なジャズ祭の地位を揺るがないものとしている。
2018年の会期は6月29日から7月14日。
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