スウェーデン南部の小都市イースタッドがジャズ一色に染められる祭典が始まる。今年で第9回を迎える《イースタッド・スウェーデン・ジャズ・フェスティヴァル》は、同国の代表的ピアニスト、ヤン・ラングレンが音楽監督を務め、年々発展を続けている。ミュージシャンとして世界各国にネットワークを持つラングレンが、ジャズ祭の運営者としても手腕を発揮してきたことで、同国の老舗《ストックホルム・ジャズ祭》に次ぐイヴェントに短期間で成長させたことは特筆される。

今年の会期は8月1日から5日までの5日間で、メイン会場+サブ会場ではなく、最大400席の劇場を含む徒歩圏内の約10会場を回遊できるスケジュールが組まれているのが特徴。主な出演者はヤン・ラングレン(p)、ニルス・ラングレン(tb)、エレン・アンドレア・ワン(b,vo)、ユン・サン・ナ(vo)、オメル・クライン(p)、マグナス・リングレン(sax)、フロネシス、アヴィシャイ・コーエン(tp)&ボーヒュースレン・ビグ・バンド、パオロ・フレス(tp)、ウォルフガング・ハフナー(ds)、ニルス・ペッター・モルヴェル(tp)、クレア・マーティン(vo)のヨーロッパ~中東系から、セシル・マクローリン・サルヴァント(vo)、マンハッタン・トランスファー、モンティ・アレキサンダー(p)、リズ・ライト(vo)の米国系まで幅広く、ラングレンの運営手腕が改めてクローズアップされる。
スウェーデンと日本は今年、外交関係樹立150周年を迎えており、本祭は注目のイヴェントになるだろう。
(YstadSwedenJazzFestival)