スウェーデン南端の都市イースタッドで開催される《Ystad Sweden Jazz Festival》が、7月31日に初日を迎えた。2010年にスタートした同祭はスウェーデン人ピアニストのヤン・ラングレンが芸術監督を務め、今年で第10回の節目となる。8月4日までの5日間にわたって、午前から深夜までのプログラムが途切れずに組まれており、街の中心部に位置する9ヵ所の会場と、その他数ヵ所を移動しながらフェスティヴァルの全体を楽しむことができる設計になっている。
各会場で無料配布される43ページ、フルカラーのプログラム冊子には、以下のような主催者のメッセージが掲載されている。
「2010年に《Ystad Sweden Jazz Festival》を立ち上げた時には、10周年の今年を迎えられるなど、想像することもできませんでした。スポンサーや資金提供者、そして観客やジャーナリストから寄せられた好反響に勇気づけられて、年ごとに本祭が発展し続けてきたのです。ヤズ・パレード、ジャズ・ブレクファスト、チャーチ・タワー・ファンファーレ、ジャズキッズ、ジャム・セッションといった多くのイヴェントは、2010年以来加えられてきたものです。15公演だった控えめな本祭は、今では全39公演。変わっていないのは品質の高い音楽と、音楽が演奏されるための特筆すべきセッテイング。興奮を呼び起こすような新しい会場を、毎年探しています。2018年アレス・スタナーでの夜明けコンサートは、数多くの人々にとって忘れられない思い出になっています。今年は初めてBergsjöholm城の広場とSövdeのアンフィシアターで公演を行う予定です」。
初日の主な出演者はスウェーデン人トランペット奏者ペーター・アスプルンド&XLビッグ・バンド、イタリアの異色マーチング・バンドFunk Off、ニルス・ラングレン(tb,vo)+マイケル・ヴォルニー(p)+ラーシュ・ダニエルソン(b)+ウォルフガング・ハフナー(ds)の欧州混成オールスター・カルテット4 Wheel Drive、ノルウェーのトルド・グスタフセン(p)3だった。