●全曲試聴：https://open.spotify.com/playlist/4SDgDyEDpQBgWK6KSWhbTT
テーマ曲：①Tokyo Groove / Adam Hawley (from『Escape』Kalimba MBF10002) 4:07
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1) ⑥Chick’s Tune / Cory Weeds (from『O Sole Mio!』Cellar Live CL101219) 6:11
■Cory Weeds(as) Eric Alexander(ts:①②) Mike LeDonne(org) Peter Bernstein(g) Joe Farnsworth(ds) 2019.10.6, Vancouver
バンクーバーを代表するサックス奏者が、レドンのグルーヴ・カルテットを迎えてカンツォーネとイタリア所縁曲を集めたソングブック。エリックとの2管＋オルガン・トリオと見立てるのも可能で、文字通りグルーヴィーなサウンドを展開。チック・コリアが64年のブルー・ミッチェル盤のために書いた⑥は、ご機嫌なソロ・リレーが楽しめる。
2) ③Turn Out The Stars & Time Remembered / Pinheiro-Ineke-Cavalli (from『Turn Out The Stars – The Music Of Bill Evans』 Challenge Records CR 73523) 10:33
■Ricardo Pinheiro(g) Massimo Cavalli(b) Eric Ineke(ds) (c) 2021
ポルトガル＋イタリア＋オランダの国際トリオは約8年前に始動し、デイヴ・リーブマンとの共演作を経て、2018年の『Triplicity』に発展。今作はギター・トリオが取り組んだエヴァンス曲集であるのがポイント。③は全7曲中、唯一のメドレーで、後半に進むと楽器編成を生かしてフリーなテンポで雰囲気ががらりと変化する。
●album PV：https://www.youtube.com/watch?v=9YVHw44aNEs
3) ④Garden Of Expression / Joe Lovano (from『Garden Of Expression』ECM 2685) 7:28
■Joe Lovano(ts, ss,tarogato,gongs) Marilyn Crispell(p) Carmen Castaldi(ds) 2019.11, Lugano
2019年作『Trio Tapestry』で遂にECMリーダー・デビューを果たしたロヴァーノが、同作と同じメンバーで臨んだ第2弾。ロヴァーノもクリスペルもいつものスタイルとは趣の異なる、ECM流儀で室内楽的な音空間を構築。④はテナーとピアノがそれぞれの持ち味を発揮した場面が聴きもの。
4) ⑪Deep Henderson / Branford Marsalis (from『Ma Rainey’s Black Bottom』Milan Records 19439837172) 3:25
■Delfeayo Marsalis(tb) Branford Marsalis(ts) Andrew Baham(cl) Eric Revis(b) Herlin Riley(ds) & others, New Orleans, LA, California, NY, 2019-2020
“ブルースの母”を題材としたNetflix映画のサントラ。音楽制作を依頼されたブランフォードは、自身が未経験だった1920年代の音楽に取り組むことを新鮮に感じたという。このあたりを実弟ウィントンのキャリアと対比すれば興味深い。⑪はアーリー・ジャズのマナーに則った作曲と演奏が自然体だ。
5) ①Witchi-Tai-To / Palle Mikkelborg-Bjarne Roupé (from『Pieces: Generations At Sunrise』Storyville Records 1014335) 10:07
■Palle Mikkelborg(tp) Bjarne Roupé(g) Anton Langebaek(b) Benjamin Barfod(ds,per) 2016, Næstved, Denmark
北欧の超世代カルテットによるクラブ・ライヴは、「ナイーマ」や「ネイチャー・ボーイ」を彼らの流儀で料理。ジム・ペッパー作曲の①はヤン・ガルバレクが73年に吹き込んで以来、同地のジャズ界で受け継がれてきた楽曲であることを物語っており、ミッケルボルクのトランペットの音色を特徴とするクールなアンサンブルが全体を貫く。
6) ②NY Latin Jazz Mambo / Papo Vázquez & Mighty Pirates Troubadours (from『Chapter 10: Breaking Cover』Picaro Records no number) 5:06
■Papo Vázquez(tb,key,per,vo) Ivan Renta(ts,ss) Sherman Irby(as) Rick Germanson(p) Ariel Robles(b,vo) Dezron Douglas(⑨:b) Alvester Garnett(ds) Antonio Caraballo(⑥:g) Antoine Drye(⑨:tp) Carlos Maldonado, Reinaldo DeJesus, Jose Mangual Jr.(per,vo) © 2020
40年間NYラテン・ジャズ界で活動するヴァスケスのマイティ・パイレーツ・トルバドールズは、その前身が99年にアルバム・デビュー。自主レーベルからの最新作はコロナ禍時代ならではのメッセージが、様々なリズムを使用したサウンドに重なる仕上がり。②はプエルトリカンのルーツも反映した音作りで、トロンボーン・ソロも堂に入っている。
