北欧最大級のジャズ賞である《デニッシュ・ミュージック・アワード・ジャズ2017》(DMA Jazz、運営:ジャズ・デンマーク)の発表と授賞式が、12月4日にデンマークの首都コペンハーゲンのブレーメン・シアターで開催された。授賞式は歌手ビアギッテ・スジンとタレントのマスター・ファットマンが司会を務め、ピーター・ジェンセン(tb)&キャサリン・ウィンドフェルド(p)・ビッグ・バンド、平林牧子(p)カルテットら6組のアーティストによるライヴ演奏を盛り込んで、約3時間にわたって繰り広げられた。
全8部門の受賞者と作品は以下の通り。
- 最優秀作品賞:Nicolai Munch-Hansen & Peter Laugesen『Det Flimrende Lys Over Brabrand Sø』
- 最優秀作曲賞:Kira Skov & Maria Faust 『In the Beginning』
- 特別賞:Kalaha『Masala』
- 最優秀ヴォーカル賞:Kira Skov & Maria Faust 『In the Beginning』
- 最優秀新人賞:Sonja LaBianca『About Room/Room to be/Rooms』
- 児童ジャズ賞:Aarsken
- ライヴ・ジャズ・デンマーク賞:5eのマンデイ・クラブ
- P8ジャズ賞:Tove Enevoldsen
DMA Jazzは元々IFPI(国際レコード産業連盟)のデンマーク音楽賞の一部で、あらゆる種類のリズム音楽のための同国の音楽賞だった。2000年に独立した賞に生まれ変わって、現在に至る。選考委員は国内の関係者5名で運営されていたが、2015年に同国以外の専門家も招いた19名に増員。
今年度は海外の3名を含む17名によって選考され、日本からはジャズ・ジャーナリスト杉田宏樹氏が選考委員を務めた。