1969年にドイツで設立されたECM Recordsは独立系レーベルでスタートし、最初の10年間で日米のレコード会社ともライセンス契約を結んで急成長。オーナー・プロデューサーのマンフレート・アイヒャーと共に、世界屈指のジャズ・レーベルと評価されるカタログを築き上げた。
創立50周年という大きな節目を記念して、東京・丸の内COTTON CLUBはECMのレコーディング・アーティストが出演するライヴ・シリーズ〈ECM Artist in concert 2019〉の開催を発表した。現在決定しているラインアップは以下の通り。
第1弾 マルチン・ヴァシレフスキ・トリオ:1月24、25日
第2弾 ドミニク・ミラー:2月28日~3月3日
第3弾 ミロスラフ・ヴィトウス・トリオ:3月7、8日
第4弾 ヤコブ・ブロ・トリオ:5月17、18日
■Marcin Wasilewski Trio
ポーランド出身のピアニスト、マルチン・ヴァシレフスキ(1975~)は、90年代初頭からシンプル・アコースティック・トリオ名義で活動。母国の代表的トランペット奏者であるトマシュ・スタンコにトリオごと抜擢され、2002年発表作でECMデビュー。さらに2005年には『トリオ』で新たなリーダー作の道を切り開き、2018年にはヴァシレフスキ名義のECM第5弾トリオ作『Live』がリリースされた。
メンバ-:Marcin Wasilewski (p) Sławomir Kurkiewicz (b) Michał Miśkiewicz (ds)
【公演詳細】http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/marcin-wasilewski/
■Dominic Miller
アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれのギタリスト、ドミニク・ミラー(1960~)は、90年代初頭にスティング(vo,b)のバンドに加入し、現在まで欠かせないパートナーとして深い関係を築いている。95年以降はリーダー作にも情熱を注ぎ、10タイトル超のアルバムをリリース。2017年にエグベルト・ジスモンチ、パット・メセニーらへのオマージュ作『Silent Light』でECMに登場し、話題を呼んだ。2019年3月にはECM第2弾『Absinthe』が発売される。
メンバー:Dominic Miller (g) Mike Lindup (key,p) Nicolas Fiszman (b) Ziv Ravitz (ds) Santiago Arias (bandoneon)
【公演詳細】http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/dominic-miller/
■Miroslav Vitous Trio
チェコ・プラハで生まれたベーシスト、ミロスラフ・ヴィトウス(1947~)は、渡米後わずか20歳でチック・コリア(p)初期の名盤となる『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』に参加。ECMとはリーダー作ばかりでなく、テリエ・リピダル、ヤン・ガルバレク、チック等の参加作を通じて関係を築いた。2003年のオールスターズ作『Universal Syncopations』をきっかけにECMとの新しい歴史が始動。昨年のデュオ作でパートナーを務めたピアニストに、イタリアの名ドラマーが加わったプレミアム感溢れるトリオだ。
メンバー:Miroslav Vitouš (b) Emil Viklický (p) Roberto Gatto (ds)
【公演詳細】http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/miroslav-vitous/
■Jacob Bro
1978年デンマーク生まれのECMでの出世頭と言えるギタリストがヤコブ・ブロ。内省的で繊細な音楽性はレーベル・カラーの2010年代的展開に合致したニュー・スターと言える。ポール・モチアン、トマシュ・スタンコのECM盤を経て、2015年ECM初リーダー作『Gefion』をリリース。2018年には『Returnings』、『Bay Of Rainbows』の2タイトルが世に出て、これまでに計4枚という急ピッチも見逃せない。今回は最新作と同じトリオでの公演となる。
メンバー:Jakob Bro (g) Thomas Morgan (b) Joey Baron (ds)
【公演詳細】http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/jakob-bro/
(情報提供:COTTON CLUB)