ドイツの世界的自動車メーカー「BMW」が主催する《BMWワールド・ジャズ・アワード2019》の選考会と受賞記念イヴェントが、5月4日にドイツ・ミュンヘンのBMW本社オーディトリアムで開催された。
“Saxophone Worlds”と掲げられた今年のテーマに沿って、サックス・リーダーの6組の候補からすでに絞り込まれていた2組のファイナリストが審査に臨んだ。その結果、見事優勝者に輝いたのはポーランド人のマチェイ・オバラ(as)率いるカルテットで、賞金10,000ユーロを獲得。準優勝はラドレッシュ・マハンサッパ(as)・クインテットで、5,000ユーロを獲得した。
同賞は2007~2008年の冬にBMWワールドで開催されたジャズ・ウィークの成功を踏まえて、2009年に創設。「The Art of Piano Trio」、「Two Horns and More」、「Leading Drums」「Playing my guitar.」等、楽器にフォーカスしたテーマを毎回決めて、em(マイケル・ヴォルニー[p])、ニルス・ヴォグラム(tb)、アリ・ホニッグ(ds)、マヌ・コジア(g)らが受賞しており、今年が11回目となる。
BMW財務担当取締役会メンバーのニコラス・ペーター氏は、選考を振り返って以下のように語った。「ジャズの言語は文化の違いを超え、大陸を横断して人々を結びつけています。そのパワーは今日非常に明白であり、ここBMWワールドのオーディトリアムで私たちが触れることができました。今年の《BMWワールド・ジャズ・アワード》は、ジャズで最も重要な楽器にふさわしいお祝いになりました。今後の本祭も楽しみです。2020年のテーマは「The Melody at Night」。来年は初めて、一連の夕方のコンサートでコンペが行われます。私たちの長年のパートナー、とりわけミュンヘン市の支援に感謝しています」。