ニューヨーク・タイムズが“春の花束のようにフレッシュ”と称賛した歌声と、ジャズ、ポップ、ボサノヴァを吸収したシンプルでスタイリッシュなサウンドで注目度急上昇中のシンガー・ソングライター、キャット・エドモンソンが、5月末に再び日本にやって来る。
通算4枚目のアルバムとなる新作『オールド・ファッションド・ギャル』をリリースしたばかりという絶好のタイミングだ。同作は全11曲すべてを自ら作詞・作曲し、プロデュースにも初めて挑戦。1983年生まれだから現在30代半ばのエドモンソンが、“古い流儀の若い女性”を意味する言葉をタイトルにつけたアルバムは、文字通りノスタルジックな雰囲気を湛えた音作りが特徴になっていて、同世代の女性歌手の多くに認められる“ノラ・ジョーンズ以降”のジャジー・ポップとは異なる、独自の方向性を感じさせる。また一度聴いたら忘れられない声質は、あのブロッサム・ディアリーにも通じる個性で、若いリスナーには新鮮さを、経験豊富なヴォーカル・ファンには懐かしさを伴った訴求力がエドモンソンのアドバンテージだ。

今回は新作のレコーディング・メンバーであるカルテットが帯同。2016年のウディ・アレン監督作『カフェ・ソサエティ』にクラブ・シンガー役として映画デビューし、前回の来日からさらに活動領域を拡大。キャリア・アップを遂げたエドモンソンのステージに期待が寄せられる。
© facebook.com/katedmonsonmusic