All photos: © mariaschneider.com
当代ビッグ・バンド界で最高の評価を得ている作編曲家、リーダーのマリア・シュナイダーが、次回のレコーディング・プロジェクトに関する概要を自身のホームページ、および所属レーベルArtistShareのウェブサイトで発表した。
新作のタイトルは“情報の支配者”を意味する『Data Lords』。最近のシュナイダーは自身の生活がデジタルとオーガニックの対極的な世界から影響を受けていると思っていて、オーガニックな世界へ完全にアクセスするためにデジタル世界からの休息を取る必要を感じた。そして最近の自分の音楽を象徴する二つの対極的な世界を反映した2枚組のアルバムの制作を決断したという。
「これら二つの世界はデジタル/アナログ、バーチャル/リアル、無機/オーガニック、陰/陽、または自己喪失/自己回復を表していると言えるでしょう。私はその中のすべてにおける音響の美しさだけでなく、これら二つの相反する世界の間の私自身のバランス感覚を探究しているのです」(シュナイダー)。
新作『Data Lords』は18人編成のオーケストラによって、来る8月30日から9月2日のレコーディングが予定されている。アートワークをアーロン・ホーキー、パッケージ・デザインを『The Thompson Fields』(2015)を手掛けたシェリ・ドールが担当。シュナイダーの過去作と同様に、ArtistShareはクラウドファンディングの参加者のために、以下を提供する。
●participant offers
ArtistShare® Executive Producer Participant:$ 18,000
Golden “Sanzenin” Participant:$ 10,000
Silver “Sputnik” Participant:$ 5,000
Bronze “Stone Song” Participant:$ 1,000
Maria’s “Reclaim Your Brain” Club:$ 275
Maria Schneider Orchestra Featuring You – Data Lords:$ 85
Data Lords – 2CD set (mail order):$ 24.95
Data Lords Download (hi-res):$ 19.95
また先頃、シュナイダーはマイアミ大学フロスト音楽校から、ヘンリー・マンシーニ協会の芸術監督に任命された。今年の春と秋、そして来年の春に、それぞれ1週間、学生を指導する。4月4日にマイアミ大学コンサート・ホールで開催される同大コンサート・ジャズ・バンドの公演で、シュナイダーがゲスト指揮者として1曲に参加する予定だ。