Text:杉田宏樹 Hiroki Sugita
4月下旬の4日間、ドイツ・ブレーメンで開催される世界最大規模のジャズ見本市《jazzahead》が近づいてきた。2006年の第1回から数えて14回目を迎える今年の会期は4月25日から28日までで、レコード会社、アーティスト、メディア、プロデューサー、オーガナイザーら、60ヵ国からの関係者約3000名が集う。商談会と人的交流の場所として機能するばかりでなく、テーマに沿ったショーケース・ライヴも大きな魅力だ。
毎年特定の提携国にスポットを当てる企画では、25日に【NORWEGIAN NIGHT】を開催。オープニング・セレモニーとノルウェーを代表するカーリン・クローグ(vo)&ジョン・サーマン(sax)に続いて、エスペン・バルク(p)3、フローデ・ハルトリ(accordion)Avant Folk、カール・セグレム(ts)、クリスティン・アスビヨルンセン(vo)、トーマス・ストローネン(b)Time is a blind guide等、8組が出演する。
26日の【EUROPEAN JAZZ MEETING】は16組が登場して、欧州ジャズの現況を映し出す。アダム・バルディッチ(vln)4(ポーランド)、ジョヴァンイ・グイディ(p)(イタリア)、平林牧子(p)3(デンマーク)、レイス・デムス・ウィルトゲン(ルクセンブルク)、スンナ・グンロイグス(p)3+ヴェルネリ・ポーヨラ(アイスランド+フィンランド)、リスボン・アンダーグラウンド・ミュージック・アンサンブル(ポルトガル)、フラット・アース・ソサイエティ(ベルギー)等。
27日の【GERMAN JAZZ EXPO】は有望なドイツのミュージシャンを輸出するためのプラットフォームに位置づけられるプログラム。ペーター・ガル(ds)5、ボッティチェリ・ベイビー、オルガ・アメルチェンコ(as)4、ヨハンネス・ビッゲ(p)3等、8組が登場。
同じく27日の【OVERSEAS NIGHT】はヨーロッパ以外のミュージシャンによるステージ。イミエ・R・ルーセル(カナダ)、リンダ・メイ・オー・ハン(オーストラリア)、マシュー・ウィテカー(アメリカ)、ジェーン・バネット(カナダ)、トリオ・アボゼクリス(エジプト)等、8組が出演する。