メンストリームからアヴァンギャルドまで、幅広い音楽性で本邦ジャズ界の中核を担うベーシストの須川崇志が、丸の内コットンクラブに自己のトリオ“バンクシア・トリオ”で初出演する。共演メンバーは渡辺貞夫グループでのパフォーマンスが印象的なピアニストの林正樹と、大学在学中からプロ活動を始めて、今やスタイルを問わず引っ張りだこの新世代トップ・ドラマー石若駿。
バンクシア・トリオは2017年に須川が2人に声をかけて結成し、同年8月に最初のライブが南青山Body & Soulで行われ、レギュラー・ユニットとして発進した。2020年1月にはデビュー・アルバム『Time Remembered』(Days of Delight)をリリース。“比類なき疾走感、そして圧倒的な美しさ”, “須川崇志と石若駿が紡ぎ出すうねりのなかを林正樹がリリカルに駆け抜ける、全く新しいジャズ・ピアノトリオ” などの評価を得る。2ndアルバムの録音も既に終えて、発売へ向けて準備中。バンド名の由来はオーストラリア原産の花。燃えることによってのみ種子が播かれるという、その風変わりな繁殖戦略に魅力を感じて命名された。
●『Time Remembered / Banksia Trio』試聴:
https://open.spotify.com/album/1CHnUfNz1AObapUqSpGhK3

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須川崇志 バンクシア・トリオ
TAKASHI SUGAWA BANKSIA TRIO
2020. 10.29.thu
[1st.show] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd.show] open 7:45pm / start 8:30pm
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●Cotton Club website:
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/takashi-sugawa/
■須川崇志
11歳の頃にチェロを弾き始め、18歳でジャズ・ベースを始める。2006年、米ボストンのバークリー音楽大学を卒業。その直後に移住したニューヨークでピアニスト菊地雅章氏に出会い、氏のアートフォームや音楽観から多大な影響を受ける。2009年に帰国後、辛島文雄トリオを経て日野皓正バンドのベーシストを6年間務める。現在は峰厚介カルテット、本田珠也トリオ、八木美知依トリオ、石若駿トリオほか多くのグループに参加。現在までに東京JAZZ、デトロイト(米)、モントルー(スイス)、ブリスベン(豪)、メールス(独)などの数多くの国際ジャズ・フェスティヴァルに出演。2018年11月にデビュー・アルバム『Outgrowing』を発表。
■林正樹
1978年東京生れ。ピアニスト、作曲家。
自作曲を中心とするソロでの演奏や、生音でのアンサンブルをコンセプトとした「間を奏でる」、田中信正とのピアノ連弾「のぶまさき」などのプロジェクトの他に、小野リサ、金子飛鳥、徳澤青弦、藤本一馬、akikoなど様々な音楽家とアコースティックな演奏活動を中心に行なっている。
「渡辺貞夫クインテット」「クアトロシエントス」「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」「Salle Gaveau」などのグループにも在籍。 多種多様な音楽的要素を内包した、独自の諧謔を孕んだ静的なソングライティングと繊細な演奏が高次で融合するスタイルは、国内外で高い評価を獲得している。三宅純、椎名林檎をはじめ多岐に渡るアーティストのスタジオワークにも数多く参加している。
2016年舞台「書く女」(主演:黒木華 / 作,演出:永井愛)、2017年舞台「オーランドー」(主演:多部未華子/演出:白井晃)の音楽を担当。2020年2月にはチェリスト徳澤青弦とのDUO作品をリリース。
■石若駿
14歳で日野皓正クインテットの一員としてライブに出演し、高校時代には奨学生として米・バークリー音大に留学。東京藝大打楽器科在学中からジャズ・シーンの最前線で活躍を続ける日本のトップ・ドラマー。さらに活動範囲はストレート・ジャズにとどまらず多彩な領域におよび、参加アルバムは100枚を超える。初リーダー作は『CLEANUP』(2015年)で、最新リーダー作は『Songbook IV』(2019年)。