ピアニストの桑原あいが、キャリア初となる全編ソロ・ピアノ・アルバム『Opera』を完成。4月7日のリリースに先立って、3曲目の先行曲となる「レオノーラの愛のテーマ」の配信が始まった。この曲はタンゴにクラシックやジャズの要素を融合させた、「タンゴの革命家」として知られるアルゼンチン出身の作曲家・バンドネオン奏者のアストル・ピアソラが作曲。桑原はこれまで、2015年発表作『Love Theme』でピアソラの「フィナーレ」を録音し、ライヴでも度々カヴァーを披露するなど、ピアソラのファンを公言しており、今年の3月11日に誕生日を迎えるピアソラの、生誕100周年の節目にあたるタイミングでの配信解禁に繋がった。
「レオノーラの愛のテーマ」には、タンゴの名曲に桑原流のジャズ・アレンジが施され、儚く消えそうなピアノに徐々に力強さが加わり、クライマックス迎える荘厳な一曲に仕上がっている。
桑原は、今回のカヴァーについて「ピアソラの、憎しみとか愛情とかそういう言葉では表せない人間の奥深い部分に触れてくる音楽が私は大好きです。彼はタンゴに革命を起こしましたが、それでも自分が演奏しているのは”タンゴ”であり、ブエノスアイレスを想い続けたという強い信念があったからこそ、この音楽と魂が残り続けているのだと思います」とコメントしている。
3月にリリースを控える『Opera』は桑原にとって通算10枚目(企画盤含む)となるアルバムで、録音はクラシック・コンサート専用ホール「東京オペラシティ リサイタルホール」にて3日間にわたり実施された。持ち前の表現力で彩り豊かに奏でられた名曲のカヴァー11曲で構成され、収録曲のうち5曲は、桑原の音楽を愛する著名人に選曲を依頼。シシド・カフカ、社長(SOIL &“PIMP”SESSIONS)、立川志の輔、平野啓一郎、山崎育三郎が「桑原あいに弾いてほしい」と思った曲をそれぞれセレクトした。すでに山崎育三郎が選曲したGReeeeNの「星影のエール」、そしてシシド・カフカが選曲したボン・ジョヴィの「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」が先行配信されており、J-POPとロックの名曲のカヴァーを通して桑原のピアニストとしての新たな一面が垣間見えると注目を集めている。
●「星影のエール」試聴:
●「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」試聴:
●「レオノーラの愛のテーマ試聴:
https://jazz.lnk.to/AiKuwabara_LeonoraPR
アルバムのリリース日の前日にあたる4月6日(火)夜には、「東京オペラシティ リサイタルホール」にて発売記念コンサート「OPERA」の開催が決定。リリースに先駆けて、アルバムの世界観を臨場感溢れるソロ・ピアノで聴くことができる機会が提供される。
【リリース情報】
桑原あい『Opera』
2021年4月7日(水)発売
SHM-CD UCCJ-2189 \3,300(税込)
Verve/ユニバーサルミュージック